こんにちは!
皆さんは、エスケープシーケンスを使ったことがありますか?
Pythonで使えるエスケープシーケンスは複数あるのでまとめます。
今回の記事では、以下の内容について紹介します。
- エスケープシーケンスとは
- Pythonで使えるエスケープシーケンス
- macでの注意点
エスケープシーケンスとは
エスケープシーケンスは、特殊文字とも呼ばれており、コンピュータシステムにおいて、通常の文字列では表せない特殊な文字や機能を、規定された特別な文字の並びにより表したものです。
エスケープシーケンスを使うと、文字列中で改行を行ったり、アラートを鳴らしたりすることができます。
Pythonで使えるエスケープシーケンス
Pythonで使えるエスケープシーケンスを以下に示します。
エスケープシーケンス | 意味 |
\newline | バックスラッシュと改行文字の無視 |
\\ | バックスラッシュ(\) |
\’ | 一重引用符 |
\” | 二重引用符 |
\a | ASCII端末ベル |
\b | ASCIIバックスペース |
\f | ASCIIフォームフィード |
\n | ASCII行送り |
\r | ASCII復帰 |
\t | ASCII水平タブ |
\v | ASCII垂直タブ |
\ooo | 8進数値oooを持つ文字 |
\xhh | 16進数値hhを持つ文字 |
文字列のみで認識されるエスケープシーケンスは以下の3つです。
エスケープシーケンス | 意味 |
\N{name} | Unicodeデータベース中でnameという名前の文字 |
\uxxxx | 16-bit16進数値xxxxを持つ文字 |
\Uxxxxxxxx | 32-bit16進数値xxxxxxxxを持つ文字 |
ちなみに、エスケープシーケンスは「len()」で文字列の長さを測った際には1文字として判定されます。確認しておきましょう。
こんにちは! 皆さんは、文字列中の文字数を数えたいと思ったことはありませんか? Python初心者 よく使いたくなるよ! 文字数を数えるのは様々なところで使えますね。 文字列中の文字数を数える際には、「len()」を使[…]
よく使うエスケープシーケンスを使ってみよう
\newline
少しわかりにくいですが、「\newline」と記述するわけではなく、「\」の後に改行されても改行を無視するという意味です。
以下のプログラムは、\newlineの使用例です。
str = 'Python\
初心者の\
備忘録'
print(str)
実行結果
Python初心者の備忘録
\n
「\n」は改行を行います。
str = 'Python\n初心者の\n備忘録'
print(str)
実行結果
Python
初心者の
備忘録
\\ \’ \”
「\」はエスケープシーケンスに、「’」「”」は文字列を表す際に使用するため、そのまま文字列として出力することができません。
そのため、先頭に\をつけて、文字列に出力します。
str = '\\ \' \"'
print(str)
実行結果
\ ' "
macでエスケープシーケンスを使用する際の注意点
windowsでは、「¥」「\」は両方ともバックスラッシュとして認識されます。
しかし、macでは、「¥」「\」は別の記号として扱われます。
そのため、macでエスケープシーケンスを使用する際には、きちんと「\」を使うようにしましょう。
「option + ¥」で「\」を出力することができます。
まとめ
今回の記事では、以下の内容について紹介しました。
- エスケープシーケンスとは
→特殊な文字や機能を特別な文字の並びにより表したもの - Pythonで使えるエスケープシーケンス
→全16つ - macでの注意点
→「¥」ではなく「\」を使う
Pythonで使えるエスケープシーケンスを覚えて、実際に使えるようになりましょう!